旬の彩り京野菜レシピ〜料理研究家大原千鶴さん監修〜

山科なすは皮の柔らかく、火通りが早い。サッと焼いただけでトロリとした食感が楽しめます。 〈材料 2人分〉 なす … 2本(300g) 濃口しょうゆ … 大さじ1と1/2 生姜の千切り … 適量 作り方 なすはヘタを落として縦半分に切って、皮に細かく切り目を入れ、さらに縦半分に切る。水に5分ほどさらして水気をふく。 フライパンにごま油大さじ1(分量外)を入れて中火にかけ、1のなすを入れ、全体をこんがりと焼く。(途中ごま油大さじ1~2程度足すとよい。) なすがしんなりと焼けたら、しょうゆを入れて絡め、火を止める。器に盛り、生姜をのせる。 ...

鹿ヶ谷南瓜は甘すぎず、水分が多いのでしっとり焼き上がり、朝食にもお薦めです。混ぜるだけなので非常に簡単に出来ますよ。 〈材料 作りやすい分量 型(今回は8cm×8cm×3cmのもの)約10個分〉 鹿ヶ谷かぼちゃ(タネとワタを取ったもの)… 1/2個(約600g) A …【 薄力粉・黒砂糖(粉末) 各300g 重曹 10g 】 B …【 溶き卵(全卵) 4個分 溶かしバター* 200g オレンジジュース 大さじ1 】 トッピング …【 生クリーム 200ml クリームチーズ* 200g 】 シナモンシュガー … 適量 作り方 鹿ヶ谷かぼちゃは横半分に切り、サッと水に濡らし、耐熱容器に入れてふんわりラップをする。600wのレンジに約8分かける。下の部分(種を除いたほう)に竹串を刺してスッと通ったら*取り出し、残りの上半分(ヘタのほう)はもう一度ラップをして、600wのレンジにさらに約4分かけて火を通す。(*竹串がスッと通るまで10~20秒ほど加減しながらレンジにかける。)粗熱がとれたら、スプーンで実をこそいでおく。 大きめのボウルにザルをおき、あわせたAをふるう。 別のボウルにBを入れて混ぜ、2のボウルに加えて泡立て器でよく混ぜ、型に流し入れる。 180度に温めておいたオーブンで、3を約20分焼く。(竹串を刺して生地がついてこなかったら焼き上がり。) 生クリームを泡立て器でホイップし、クリームチーズを加えてよく混ぜる。器に盛った④のケーキにクリームをかけ、仕上げにシナモンシュガーをふる。 *クリームチーズは常温に戻しておく。 *溶かしバターは、耐熱容器にバターを入れてラップをし、600wのレンジに1分半ほどかけるとよい。...

夏ずきんは薄皮の色もキレイで柔らかいので、薄皮がついたままでも使えます。 〈材料 作りやすい分量〉 夏ずきん(茹でて外側の皮を向いたもの) … 100g トマト(小)… 1個(100g) 長芋(皮を剥いた状態)… 100g きゅうり … 1/2本(50g) 紫玉ねぎ … 20g 青じそ … 5枚 新生姜のみじん切り … 10g A…【 濃口しょうゆ・オリーブオイル 各大さじ1 レモン汁 小さじ2 塩 1つまみ かつお節 3g 】 レモンの皮の千切り・潰した黒こしょう … 各適宜 作り方 トマト、長芋、きゅうりは1cm角に切る。青じそ、紫玉ねぎは5mm角に切る。 ボウルに夏ずきん、1の野菜、生姜を入れ、Aを順に入れてよく混ぜる。冷蔵庫に30分ほどおくと、より美味しい。器に盛り、あればレモンの皮をあしらい、お好みで黒こしょうをふる。 *夏ずきん(さやつき1袋・200g)の茹で方 サッと洗って塩(大さじ1)で揉み、塩がついたまま熱湯で3~5分ほど茹でて水気をきる。時期によって豆の大きさが違うので茹で時間を調整するとよい。...

花菜は柔らかくすぐに茹であがるので、茹ですぎに注意し、繊細な春の苦みとシャキッとした歯ごたえを楽しんでください。 〈材料4人分/流し缶の内寸15cm×13.5cm×4.5cm〉 花菜 … 150g A …【 砂糖 小さじ1/2 うす口しょうゆ 大さじ1 】 干ししいたけ(水につけて冷蔵庫でひと晩おいて戻しておく)… 1枚 鯖缶(しょうゆ煮)… 1缶(全量190g) B …【 砂糖 大さじ2 しいたけの戻し汁 大さじ3 濃口しょうゆ 大さじ1 】 卵 … 1個 塩 … 1つまみ 米 … 1合 昆布(5cm角のもの)… 1枚 すし酢…【 砂糖 大さじ2 米酢 大さじ3 塩 小さじ2/3 】 焼き海苔 … 1枚 溶き辛子・紅生姜の粗みじん … 各少々 作り方 花菜は熱湯でサッと茹でて(20秒)冷水にとり、水気をギュッと絞り、Aを絡めておく。 戻したしいたけは軸を切り落とし、粗みじんに切ってフライパンに入れ、鯖缶(汁ごと)、Bを加えて中火にかけ、ヘラで鯖を崩しながら煮汁が無くなるまでそぼろ状に煮つめて、バットに取り出し粗熱をとる。 卵をボウルに割り入れて卵白をきるように混ぜ、塩を加えてよく混ぜる。卵焼き器を弱めの中火にかけ、太白のごま油適量(分量外)をなじませ、卵液を全量入れて焼く。表面が固まってきたら箸で上下を返してサッと焼き、取り出す。(厚めの薄焼き卵を1枚焼く。) 炊飯器に、洗った米、すし飯の目盛りの水、昆布を入れて炊く。ごはんが炊きあがったらボウルに移し、あわせておいたすし酢をふりかけ、しゃもじで切るように混ぜる。時々混ぜながら粗熱をとる。(ごはんが熱いうちにすし酢をあわせること。) 流し缶に1の花菜をしき詰め、3の薄焼き卵をのせ、4のすし飯(半量)をしき詰め、2のそぼろをのせ、手でちぎった海苔を全体にまぶし、さらに上に残りのすし飯をしき詰め、ラップをして表面を平たく押し詰め、30分以上おく。流し缶から寿司を取り出し、4等分に切り分けて器に盛りつけ、溶き辛子をあしらい、紅生姜をちらす。 *流し缶がない場合は、お弁当箱などにラップをしいてから具材をつめるとよい。 ...

えびいもは白味噌で煮てからいったん冷ますと、味しみがよくなります。えびいもならではのなめらかな口あたりを楽しんでください。 材料(2人分) えびいも … 1~2個(300g) だし汁 … 300ml 白みそ … 100g 生麩(ごま麩)… 6cm分 小麦粉 … 適量 太白ごま油(サラダ油でも可)… 小さじ1 柚子の皮 … 適宜 作り方 えびいもは皮を剥く。(大きい場合は、鍋に入る大きさに切るとよい。)生麩は1cm幅に切る。 小鍋に1のえびいもとだしを入れて中火にかけ蓋をし、沸いたら弱火で20分ほど煮る。えびいもがすっかり柔らかくなったら煮汁を少し取り、白みそをあわせて泡立て器でよく溶いて鍋に戻し、弱火でさらに10分ほど煮て火を止める。 フライパンに太白ごま油を入れて中火にかけ、薄く小麦粉をまぶした1の生麩を入れて両面色よく焼く。 器に2と3を盛りあわせて汁をはり、あれば柚子の皮をあしらう。 ...

輪切りで調理に使うと、堀川ごぼうの大きさが際立ちお料理が豪華に見えます。 材料(2人分) 堀川ごぼう … 1/4本(200g) 片栗粉 … 大さじ1 米油(サラダ油でも可) … 適量 A…【 砂糖・米酢・うす口しょうゆ 各大さじ2 すりごま(白) 大さじ1 いりごま(黒)・粉唐辛子 各少々】 作り方 堀川ごぼうは5mm幅の輪切りにする。 揚げ鍋に米油と片栗粉をまぶした1を入れて中火にかける。温度を180度に上げ、箸で時々混ぜながらカラッと揚げて油をきり、あたたかいうちに、あわせておいたAに絡め、30分以上おく。 ...

やまのいもは皮を厚めに剥き、なるべく目の細かいおろし金でおろすと美味しい。 材料(3〜4人分) やまのいものすりおろし … 約1/4個(正味100g) A…【 明太子 15g 塩1つまみ 】 焼き海苔 … 2枚 米油(サラダ油でも可) … 適量 作り方 すりおろしたやまのいもの入ったボウルにAを入れてよく混ぜる。 海苔を8等分に切り、1を等分にのせてはみ出さないように巻く。巻き終わりに水少々(分量外)をつけて止める。160度に熱した米油でカラッと揚げる。 ...

聖護院かぶの優しい甘さを味わうために、皮の筋を残さず剥くのが美味しさの秘訣です。 材料(2人分) 聖護院かぶ … 1/4個分(正味300g) 鶏むね肉 … 1枚(250g) 塩(鶏肉下味用)… 少々 片栗粉 … 適量 A…【 だし汁 300ml うす口しょうゆ 大さじ1】 九条ねぎの小口切り … 少々 粉唐辛子 … 適宜 作り方 聖護院かぶは皮を厚くむき(目安は筋のところまで)、すりおろしてザルに上げて自然に水気をきる。鶏肉はひと口大のそぎ切りにして、塩をふる。 鍋にAを入れて沸かし、片栗粉を薄くまぶした1の鶏肉を入れる。鶏肉の表面が白くなったら1のかぶを入れ、2分ほど煮て火を止める。器に盛り、九条ねぎをのせ、あれば粉唐辛子をふる。 ...

聖護院だいこんは柔らかく苦味も少ないので、いろんな調理法を楽しんでもらえます。 材料(2人分) 聖護院だいこん … 1/4個分(正味300g) A…【 豚挽き肉 150g にんにくのみじん切り・生姜のみじん切り・ごま油 各小さじ1 豆板醤 小さじ1/2 】 B…【 湯50ml 赤みそ・砂糖 各大さじ2 濃口しょうゆ 大さじ1 】 水溶き片栗粉 … 【 水・片栗粉 各小さじ1 】 粉山椒 … 少々 細ねぎ(2cm幅に切ったもの) … 適宜 作り方 聖護院だいこんは皮を剥いて1.5cm角に切り、耐熱ボウルに入れふんわりとラップをし、600wのレンジに5分かける。ザルにあげてだいこんから出てきた水気をきっておく。 フライパンにAを入れて中火にかけて炒める。豚肉に火が通ったら、1とあわせておいたBを入れて炒める。だいこんに調味料がよく絡んだら、水溶き片栗粉を入れてとろみをつけ、仕上げに粉山椒を加えてザッと混ぜて火を止める。器に盛り、あれば細ねぎをちらす。 ...

金時にんじんは甘みも香りも強く色もキレイなので、どんな料理も美しく仕上がります。 材料(3〜4人分) 米 … 2合 金時にんじん … 100g(1/2本分) 鶏もも肉 … 1枚(300g) 塩・こしょう(鶏肉下味用)… 各少々 A…【 だし汁 400ml うす口しょうゆ 大さじ1 塩 小さじ1/2】 粉山椒・にんじんの葉 … 各適宜 作り方 金時にんじんは細長い乱切りにする。(皮はむいてもそのままでもお好みで。) 鶏肉は塩・こしょうをふり、皮を下にしてフライパン(フッ素樹脂加工のもの)に入れ、中火で皮を色よく焼く。(油はしかず、焼くのは片面だけ。) 炊飯器に洗った米を入れ、Aを加えてひと混ぜする。1を入れ、2の鶏肉の皮が上になるようにのせ、普通に炊く。 ごはんが炊きあがったら、鶏肉を取り出す。ごはんをさっくりと混ぜて器に盛り、食べやすく切った鶏肉をのせ、お好みで粉山椒をふり、にんじんの葉があればあしらう。 ...